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■1細胞リプログラミング研究ユニットのピンクと黄色を検証する[理化学研究所][武雄市][図書館][情報公開] このエントリーをはてなブックマークに追加

細胞リプログラミング研究ユニット内装検証画像1武雄市・武雄市教育委員会に対する図書館改修工事に関する書類の開示請求を放置[http://www.nantoka.com/~kei/TakeoReferences/%5B%E6%AD%A6%E9%9B%84%E5%B8%82%5D%20H25-08-01,02%20%E9%96%8B%E7%A4%BA%E8%AB%8B%E6%B1%82%E9%A1%9B%E6%9C%AB%28H25-12-25%20%E4%B8%8D%E9%96%8B%E7%A4%BA%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E9%80%9A%E7%9F%A5%E3%81%BE%E3%81%A7%29.pdf] されて10ヶ月が過ぎました。
武雄市図書館のことを少し語ります。
昨年の春、 議会では、雨漏りや電気系統の経年劣化を理由に挙げて予算を通しました。
[http://www.city.takeo.lg.jp/shisei/shigikai/201303/20130313_3.pdf#13] 武雄市は、改修工事を発注していたのですが、それは経年劣化の為の工事ではなかったのです。
TSUTAYAやスタバを入れるために、あんな巨額の工事をしていたなんて…
一年が経過して、ようやくこの工事の内情が分かってきました。
武雄市図書館、施設・設備劣化調査へ[http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/67929] の記事で、あの工事では経年劣化対策は行われなかったことが明らかになってきました。
工事に使われた税金は莫大な額です。
つまり、議会で説明した改修は幾らでもできたはずですので、何にどう使われたのか明らかにして欲しいのです。
開示決定を頂きましたら、もっと詳しく分析したいと考えています。連絡、待っていますね。


ということで、今回は、 公金で行われる改修工事について、どの様な公文書が作成され、それによってどういうことが確認できるのか を知って頂くために、理化学研究所で行われた、細胞リプログラミング研究ユニットの改修工事について見ていきたいと思います。
この改修については、 中日新聞と東京新聞の STAP疑惑底なし メディア戦略あだに〜ピンクや黄色の実験室 かっぽう着アイデアも[http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20140315070914336] では、

笹井氏は小保方氏を大舞台に押し上げようと奮闘。会見に備え、笹井氏、小保方氏が 1カ月前からピンクや黄色の実験室を準備し、かっぽう着のアイデアも思いついた。

とされていますが、一方、この報道に対して、 割烹着とピンク実験室「理研広報の演出」は誤報[http://gohoo.org/alerts/140411/] だとする指摘も行われています。

細胞リプログラミング研究ユニット内装検証画像2開示文書は、平成260507総第69号開示決定 平成25年08月06日入札公告「発生・再生研究棟A棟4階S406-7室改修工事」の調達に関する全ての資料で、 法5条各号[http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H13/H13HO140.html#1000000000000000000000000000000000000000000000000500000000001000000000000000000] で除外された部分を除いて開示されており、A4用紙501枚からなるものです。
工事の名称は、「発生・再生研究棟A棟4階S406-7室を改修して、新規研究室とするためのセットアップエ事(建築・設備工事共)一式」です。
まず、仕様書を見てみましたが、ピンクとか黄色とか指定されていることは無く、例えば塗装については合成樹脂エマルジョンペイント塗りとするとか、床材に関してはタイルカーペットであるとか、あくまで仕様を指定しています。契約業者が決まった後に、業者がその仕様を満たす見本帳 *1 を持ってきて、打ち合わせして実際の色や品番を決定するという進め方で、発注時に色や品番が指定されれば、その材料を取り扱う業者しか受注できなくなりますので、これは一般的な方法です。
蛇足かも知れませんが、それで見積もりができるのかと疑問を持たれる方のために内装業者側の事情を説明しますと、内装工事の見積もりは、「(下地作りの工賃+作業工賃+材料原価+副資材 *2 )×面積」で行われ、材料原価は「その業者と仕入れ先の関係、見本帳」でほぼ *3 決まりますから、受注後に見本帳から選んでもらえば十分なのです。

内装仕上表内装仕上表や竣工写真で、実際に使用された内装材が分かると思ったのですが、内装仕上表では詳細が分かりませんし、竣工写真はモノクロだったため色までは分かりませんでした *4
しかし、使用された材料については、 出荷証明書[../riken/%E6%96%87%E6%9B%B8%E5%90%8D%20_%5B%E7%90%86%E5%8C%96%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%5D%20H26-05-23%20%E5%B9%B3%E6%88%90260507%E7%B7%8F%E7%AC%AC69%E5%8F%B7%E9%96%8B%E7%A4%BA%E6%B1%BA%E5%AE%9A%20%E5%B9%B3%E6%88%9025%E5%B9%B408%E6%9C%8806%E6%97%A5%E5%85%A5%E6%9C%AD%E5%85%AC%E5%91%8A%E3%80%8C%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%83%BB%E5%86%8D%E7%94%9F%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%A3%9FA%E6%A3%9F4%E9%9A%8ES406-7%E5%AE%A4%E6%94%B9%E4%BF%AE%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%AA%BF%E9%81%94%20-%20%E5%87%BA%E8%8D%B7%E8%A8%BC%E6%98%8E%E6%9B%B8.pdf] が添付されており、この書類から 確かに、この工事の時点で、ピンクや黄色の内装材料が出荷されており、この材料によって、ピンクや黄色に施工されたこと を確認することができました。 この 出荷証明書[../riken/%5b%e7%90%86%e5%8c%96%e5%ad%a6%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%89%80%5d%20H26-05-23%20%e5%b9%b3%e6%88%90260507%e7%b7%8f%e7%ac%ac69%e5%8f%b7%e9%96%8b%e7%a4%ba%e6%b1%ba%e5%ae%9a%20%e5%b9%b3%e6%88%9025%e5%b9%b408%e6%9c%8806%e6%97%a5%e5%85%a5%e6%9c%ad%e5%85%ac%e5%91%8a%e3%80%8c%e7%99%ba%e7%94%9f%e3%83%bb%e5%86%8d%e7%94%9f%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%a3%9fA%e6%a3%9f4%e9%9a%8eS406-7%e5%ae%a4%e6%94%b9%e4%bf%ae%e5%b7%a5%e4%ba%8b%e3%80%8d%e3%81%ae%e8%aa%bf%e9%81%94%20-%20%e5%87%ba%e8%8d%b7%e8%a8%bc%e6%98%8e%e6%9b%b8.pdf] から得た情報をまとめたのが、この記事に添付した、検証画像( 1[../riken/imgs/S406-7_interior_1.jpg] , 2[../riken/imgs/S406-7_interior_2.jpg] )です。
この資料によれば、 壁の色や床材の品番は、2013年10月の改修時点でピンクや黄色として施工されており、中日新聞の「1カ月前からピンクや黄色の実験室を準備し」という報道は誤り ということになります。一方、これだけの書類が揃っていることから、工事写真を含む竣工書類。各材料メーカーの出荷証明書を偽造して、当時はピンクや黄色では無かったものをそうであったかの様に捏造したという疑いは、相当に薄いと信じることができると考えます。

さらに確認しておくべき点があります。
「発生・再生研究棟A棟4階S406-7室改修工事」の時点では、まだ実験台は入っていませんでした。公開された写真では、実験台のパネルも黄色になっています。
件の記事は、実験台のパネルを塗装する作業を「1カ月前からピンクや黄色の実験室を準備し」と見間違えた可能性があるかも知れません。

そこで念のため、実験台のパネルについて確認しておきます。
平成260507総第70号として開示された、平成25年10月15日入札公告「細胞リプログラミング研究ユニットに係る実験台等」の調達に関する全ての資料(A4用紙119枚)の仕様書には「本仕様書における実験台等の色合いの選択は、契約金額に変更がない範囲において、当所担当者と協議の上決定すること。」とあり、監督員および検査員として、「監督員:発生・再生科学総合研究センター 副センター長 笹井芳樹」「検査員:細胞リプログラミング研究ユニット ユニットリーダー 小保方晴子」が記載されています。
実験台検収従って、契約金額に変更がない範囲において、担当者である笹井芳樹氏、小保方晴子氏との協議によって、色合いが選択されることになっており、検収書類によれば、パネル色として、 大昭和ユニボード[http://www.uniboard.jp/color.html] U-261(ピンク)[../riken/imgs/H260507_70_p61.jpg]DU-262(黄色)[../riken/imgs/H260507_70_p56.jpg] が選ばれたとして、完成図面が作られており、 遅くとも小保方氏が検収を行った2013年11月29日には、ピンクと黄色の研究室は完成していた とみることができると思います。
また、2つの調達の経緯から、 ピンクと黄色にするために、余分の費用が使われた訳では無い という事も明らかにされたと思います。


ここまで見てきたとおり、工事を行えばこの程度の書類が作られるのは一般的なことで、これらの書類は、開示請求があってから特別に作成する訳ではなく、工事が適正に行われる過程で自動的に積み重なる書類だということを理解して頂けたのではないでしょうか。
また、ここまでお読みいただいた方の感想は様々あると思いますが、私は、少なくとも理化学研究所の事務の方は、こういった開示請求をされても困ることが無い、きちんとした仕事をされているという感想を持ちました。
もちろん、公金を支出する工事については、その説明責任を果たすために確実に監査証跡を残す必要があると考えますが、民間企業においても、株主やステークホルダーに対する説明責任を果たすために、同様に監査証跡を残す必要は生じます。
説明するために、 説明を要求されてから資料を作るのは本末転倒で、通常の業務の中で残された資料を開示すれば本来は十分なはずなのですが、冒頭で述べた武雄市においては、度重なる不作為に対する異議申立に関わらず、既にあるはずの資料を出さないことが常態化 しておりまして、困ったものだと思っております。
静岡県東伊豆町では、逃げていたアリクイが捕まった[http://www.asahi.com/articles/ASG5V5FLVG5VUTPB01P.html?iref=com_alist_6_03] 様です。 税金を食べているタックスイーターがいるならば、早いこと捕まって欲しいな と心から願います。

参考資料:

この記事を書くために使用した開示文書を示しておきます。これらの資料は、情報公開請求で入手したもので、誰もが手続きをすれば入手できる性質のものです。私自身、情報公開請求制度を活用する方が増えることを願っておりますので、この件に限らず、情報公開請求制度を使ってみたいという方がおられましたら、私ができるアドバイスは致しますのでご連絡ください。国や国の機関、お住まい *5 の自治体の公文書は、基本的に開示されるはずのものです。
  • 平成260507総第69号開示決定 平成25年08月06日入札公告「発生・再生研究棟A棟4階S406-7室改修工事」の調達に関する全ての資料
  • 平成260507総第70号開示決定 平成25年10月15日入札公告「細胞リプログラミング研究ユニットに係る実験台等」の調達に関する全ての資料
  • 平成260419総第4号開示決定 現在までの「発生・再生科学総合研究センター細胞リプログラミング研究ユニット」に係る経費の支出に関する全ての資料
また、私がこれまでに収集している理化学研究所に関する開示文書を、調査・研究・検証のために必要とされる方がおられましたら、 独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律[http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H13/H13HO140.html] の趣旨に則って利用いただける前提で提供いたしますので、ご相談下さい。

武雄市図書館とたけお問題について:

*1: 壁紙や床材の仕様はごく一般的なもので、いわゆる1000番台(普及品)と考えて差し支えないと思います。特別に高価なものが指定されてはいません。
*2: 接着剤やケレン作業用の溶剤など
*3: 補足の補足。「ほぼ」の例外としては、メーカーがキャンペーンで特別価格を付けている、他の現場で余った材料が使いまわせる、柄合わせのために余分に材料が要る特別な柄…という状況がありますが、本件には関係してきません。
*4: 床竣工写真[../riken/imgs/S406-7_p498.jpg] 床の竣工写真から、市松模様は確認できます。
*5: 自治体によっては、お住まいでなくても

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