2013年02月09日()<< 前の日記 | 次の日記 >>
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■1シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と - 関連記事一覧[LibraHack] このエントリーをはてなブックマークに追加

Press Enter[http://el.jibun.atmarkit.co.jp/pressenter/] で、 鼠と竜のゲーム[http://el.jibun.atmarkit.co.jp/pressenter/2013/02/19-0c61.html] が書き進められているのを知って、当時の記事を読み返してみました。
日記システムの都合で、記事を一覧して読むのが簡単ではなくなっている事に気付いたので、関連する記事を一覧にしておきます。一覧にはシリーズ外の関連記事を含めています。
事件そのものに関しては、 岡崎市立中央図書館事件等 議論と検証のまとめ[http://www26.atwiki.jp/librahack/] に、様々な情報へのリンクがまとめられています。

robots.txtに従わず、図書館HPにアクセス3万3千回 業務妨害容疑で男逮捕
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100526&to=201005262#T201005262] 続・robots.txtに従わず、図書館HPにアクセス3万3千回 業務妨害容疑で男逮捕
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100621&to=201006211#T201006211] 岡崎市立中央図書館に電話してみた
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100622&to=201006221#T201006221] クロールとDoSの違いと業務妨害罪と
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100624&to=201006241#T201006241] 続・ robots.txtに従わず、図書館HPにアクセス3万3千回 業務妨害容疑で男逮捕
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100712&to=201007121#T201007121] 続・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100714&to=201007141#T201007141] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(3)
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100715&to=201007152#T201007152] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(4)
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100718&to=201007181#T201007181] ASP版MELIL/CS導入図書館リスト
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100721&to=201007211#T201007211] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(5) - その後の念力デバッグ
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100722&to=201007221#T201007221] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(6) - レガシーの呪縛
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100723&to=201007231#T201007231] 自治体の図書館ページに見る地域ドメインの混乱
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100725&to=201007251#T201007251] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(7) - 念力デバッグ再び
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100727&to=201007271#T201007271] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(8) - 自治体のIT調達に横たわる病理
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100801&to=201008011#T201008011] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(9) - 関連リンク集
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100802&to=201008021#T201008021] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(10) - 動かないコンピュータ
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100806&to=201008061#T201008061] IT版ストックホルムシンドローム
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100819&to=201008191#T201008191] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(11) - 図書館HP閲覧不能、サイバー攻撃の容疑者逮捕、だが…
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100821&to=201008211#T201008211] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(12) - 図書館の自由に関する宣言を考える
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100823&to=201008231#T201008231] 気になるアクセスログ
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100824&to=201008241#T201008241] 情報を取得することは、情報が漏洩することと表裏一体
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100825&to=201008251#T201008251] 3ヶ月目の近況報告
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20100826&to=201008261#T201008261] 100万レコードからのLIKE検索
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[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20101130&to=201011301#T201011301] 図書館のデータベース閲覧サービス
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[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20101207&to=201012071#T201012071] 電子情報通信学会 技術と社会・倫理研究会(SITE)
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20101208&to=201012081#T201012081] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(32) - SITE研究会 パネルディスカッション「岡崎図書館事件を通じて公共IT調達を考える」
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20101210&to=201012101#T201012101] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(33) - 「影響が出ることをまったく予想しなかった訳ではなかったから、過失ではなく故意」という魔女狩り
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20101222&to=201012221#T201012221] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(34) - 飛騨市図書館システム導入時に想定された負荷
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20110115&to=201101151#T201101151] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(35) - 発注先業者名と発注金額すら開示しない岡山県笠岡市の「開かれた市政」とは
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20110120&to=201101201#T201101201] 突然、ある技術者が逮捕された:記者が掘り下げた岡崎市立図書館事件
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20110128&to=201101281#T201101281] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(36) - 「図書館ホームページ閲覧障害に係る経過等について」
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20110226&to=201102261#T201102261] シリーズ・クロールとDoSの違いと業務妨害罪と(37) - 弁護士相談記録
[http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20110405&to=201104051#T201104051]

この事件を通じて、ネットでもそれ以外でも様々な方と知り合い、また、図書館そのものについての理解も深まりました。 鼠と竜のゲーム[http://el.jibun.atmarkit.co.jp/pressenter/all_entrylist.html] ほどでは無いにせよ、記事には書けなかったドラマもあります。
図書館に関わる問題は、インターネットの利用者には他人事ではないいう思いがあって、今もまた、図書館の問題に取り組んでいます。

直接関係がある訳ではありませんが、ぜひ読んで頂きたい一冊をお勧めさせて下さい。恐らく、今は予約も落ち着いていると思いますので、図書館で借りて読んで頂くのも良いと思います。

■ 関連記事

詳細はこの日の詳細から

2013年02月10日()<< 前の日記 | 次の日記 >>
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■1 シリーズ武雄市TSUTAYA図書館(13) - Twitter #たけお問題 ハッシュタグについて[https://twitter.com/search/realtime?q=%23%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%8A%E5%95%8F%E9%A1%8C&src=typd][武雄市][著作権][図書館][TSUTAYA図書館]次の記事 >> このエントリーをはてなブックマークに追加

これまで、Twitter上では、武雄市新図書館構想の問題については、 #takeolibrary[https://twitter.com/search/realtime?q=%23takeolibrary&src=typd] ハッシュタグで。 周辺の話題については、 #takeotoilet[https://twitter.com/search/realtime?q=%23takeotoilet&src=typd] ハッシュタグを使って議論が行われてきました。
私自身も、おおむねこのハッシュタグを使い分けて議論や発言をしてきたつもりですが、新図書館構想に直接関係しない話題については主に、 #たけお問題[https://twitter.com/search/realtime?q=%23%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%8A%E5%95%8F%E9%A1%8C&src=typd] をハッシュタグとして使っていくことにしました。
理由がいくつかあります。
まず、#takeolibraryハッシュタグが、2012年5月14日に行われた記者会見に由来するもので、この構想を問題視する立場から自然発生的にできてきたものではないということです。このタグで批判的な立場で議論することが制限されるものでないことは言うまでもありませんが、主催者設定のタグであって、このタグを使い続けること自体、主催者の枠の中にあるのではないかという感じが私の中にはあったことがひとつです。
その様な気持ちから、新図書館構想に直接関係しないまでも、樋渡市政に共通する問題についての議論は、#takeotoiletタグが使われる様になってきました。 このハッシュタグの由来については、 武雄市立図書館問題と便所の落書きハッシュ ( #takeotoilet ) の関係について[http://togetter.com/li/324867] としてまとまっているのですが、樋渡市長の発言がきっかけとは言え、市名をトイレと結びつけたタグとなっていることや、「便所の落書き」以上の議論もされているのに、「トイレ」とすることに抵抗があったのは確かです。
Twitterのハッシュタグは、誰かが権限を持つというものではなく、あくまで各自が自由なハッシュタグを付けて発言し、そのタグの各自が持つ同意の中で発言が交わされることによって成り立っているものですから、いったん定着したハッシュタグを変更するのは難しいことなのですが、いくらかのやり取りの中、「#たけお問題」タグが定着しつつある状況にあります。
なぜ、「#たけお問題」としたのかについてですが、私としては、まず文字数が節約できるということ。さらに「問題」について、指摘あるいは議論するという立場を鮮明にしたこと。「たけお」としたのは、「今、武雄市に起きていること」を問題にしているのであって、過去と未来の武雄市や武雄市民を問題視しているのではないということを明確にしたかったからです。
賛同してくれる方が増えてくれることを願っています。

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■2 シリーズ武雄市TSUTAYA図書館(14) - 「第5回 徳島ICT研究協議会」問題は終わっていない[http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2012121900020/][武雄市][著作権][図書館][TSUTAYA図書館]<< 前の記事 このエントリーをはてなブックマークに追加

今回、やや図書館の話題から離れますが、周辺で起きた事件の一つとして書き留めておきたいと思います。
図書館問題に直接関係ない上に、長文なのですが、今回の図書館問題の根幹に関わる問題だと私は考えています。お読み頂けたら幸いです。
Twitterの #たけお問題[https://twitter.com/search/realtime?q=%23%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%8A%E5%95%8F%E9%A1%8C&src=typd] 等のハッシュタグにおいて、 なぜ樋渡市長が人々の関心をがっちり捉えて離さないのか 、その理由の一端をお伝えすることができればと思っています。

樋渡氏の講演会では、以前からテレビ番組を録画した映像が使用されていることを興味深く見ていました。
例えば、昨年11月17日に行われた、 武雄市長・樋渡啓祐氏講演会in福岡[http://kokucheese.com/event/index/54006/] に関する、 お勉強の秋 〜武雄市長編〜[http://iki-iki-plaza.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/11/post_5fff.html] のレポートによれば、武雄市民病院の民間移譲で市に損害を与えたとして、訴訟を起こした市民の映像を放映している様子が紹介されています(写真8枚目)。
この様な例は、 Google Images[https://www.google.com/search?q=%E6%AD%A6%E9%9B%84%E5%B8%82%E9%95%B7%E3%80%80%E8%AC%9B%E6%BC%94&hl=ja&tbo=d&source=lnms&tbm=isch] などで検索すると、この様なページがいくつか見つかりますし、先ほどのレポートでも、

時には武雄市が取り上げられたテレビの映像を著作権など無視してスクリーンで流したりするのですが、

等と書かれている様に、氏の講演会では日常的に行われている様子です。

これらの上映について、さすがに「映像を著作権など無視して」行われているはずはないと思いつつも、こういう形で聴衆を前に上映し、 本人不在の場所で批判するというやり方は、フェアなやり方では無い と感じていました。

さて、タイトルとした 第5回 徳島ICT研究協議会「市民の知恵で地方の元気を回復!武雄市モデル 地方自治2.0 とは?」[http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2012121900020/] なのですが、この中の樋渡氏の講演においても、2013年1月13日に放送された 特報フロンティア “公共”は打ち破れるか〜ある地方都市の挑戦〜[http://www.nhk.or.jp/fukuoka/frontier/archive/index.html?index=1] の映像が約20分間にわたって上映されていた事が、講演会に参加した方のレポートから分かりました。
レポートの内容については、レポートを読んだ方の感想が、 「2013/01/21 第5回徳島ICT研究協議会 武雄市長樋渡氏講演書き起こし」へのコメント[http://togetter.com/li/446056] としてまとまっており、公開されていたレポートをまとめたものが、 2013/01/21 第5回徳島ICT研究協議会の樋渡啓祐氏講演部分まとめ[http://ameblo.jp/yuki-k1/entry-11464155160.html] から読めますので、ぜひご一読ください。
先ほど述べた様に、一方的なフェアでない批判が繰り広げられている様子が感じられるのではないかと思います。ここまでくると、両者の主張を追ってきた私には、批判というよりもむしろ誹謗・中傷にも感じられます。

ここまでだったら、上映そのものについては「あぁ。いつものことか。」という感じで、むしろその内容について論じたい状況であったのですが、このレポートを書いて公開された方が、このイベントの主催者である徳島ICT研究会の方から、 武雄市から抗議があったとして、「県警への通報」を示唆されて、レポートを削除する という事件がおきました。

経緯については、 武雄市は徳島大学を通じてブログ主に圧力をかけ警察権力を使う?[http://togetter.com/li/450466] にまとまっていますが、著作権法違反を理由に記事の削除を要求され、「県警への通報」とまで言われた事から、それに従ったという状況になっています。

このレポートの公開が、果たして著作権法違反にあたるのかどうかですが、私としては、下記のいくつかの観点から 直ちに著作権法違反とは言いがたい という感覚を持っています。

まずレポートは、樋渡氏の講演での発言に関する問題点を指摘するために必要な部分について、本人の主観による抜き出しが行われた上で書き取られたものです。講演全体を講演録の様な形で書き起したものではありませんし出典表記も行われていますから、「引用」と見ることができると判断します。

(引用)
第三十二条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

さらに、今回の講演会は公開されたものであり、 「市民の知恵で地方の元気を回復!武雄市モデル 地方自治2.0 とは?」[http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2012121900020/] と題して、武雄市長として行われ、その内容についても 主催者のポスター[http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2012121900020/files/250121.pdf] によれば、

「地元密着型通販サイト」FB良品を立ち上げ、 地域からの情報発信で日本を変革する、武雄市モデル「地方自治2.0」をどう展開して行かれるのか、その情熱と智慧に触れさせてもらいたいと思います。

とされるものですから、政治上の演説にあたるものと考えます。

(政治上の演説等の利用)
第四十条  公開して行われた政治上の演説又は陳述及び裁判手続(行政庁の行う審判その他裁判に準ずる手続を含む。第四十二条第一項において同じ。)における公開の陳述は、同一の著作者のものを編集して利用する場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。

さらに言えば、主催者発表のポスターに掲げられた様に、図書館のTSUTAYA運営委託をはじめとした、一連の事件に関する報道としてみることもできる様に思います。

(時事の事件の報道のための利用)
第四十一条  写真、映画、放送その他の方法によつて時事の事件を報道する場合には、当該事件を構成し、又は当該事件の過程において見られ、若しくは聞かれる著作物は、報道の目的上正当な範囲内において、複製し、及び当該事件の報道に伴つて利用することができる。

以上の様に、今回のケースは、 コピーソフトを販売したとか、海賊版を販売したという様な事例とは全く状況が異なる ことが分かると思います。
余談になりますが、著作権法のこれらの「著作者の権利を制限する規定」は、言論の自由のために必要なのであって、民主主義を実現するために必要な、権利者に対する「制限」なのだと考えます。

それに対して、「県警に通報」という態度には私は違和感を感じましたし、レポートを公開された方も、同じ様な感想を持ちつつも、身柄の拘束などを心配して、公開されたレポートを削除することになった様です。

この様な形の不都合な発言への圧力も今回が初めてではなく、今回の新図書館構想に関係して、思い出せるだけでも、 新図書館構想での個人情報の取扱いに疑問を表明した高木浩光氏への恫喝[http://getnews.jp/archives/224136] 、 ブログで新図書館構想に関する疑問を表明した市民の方に対する職場を通じた圧力 *1図書館説明会での質問者[http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2208961.article.html] に対する ブログでの一方的な批難[http://hiwa1118.exblog.jp/15900016/] *2市議会に質問状を提出[http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2281286.article.html] した 武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会[http://takeolib.sblo.jp/] 代表者に対する 市議会での実名を挙げた攻撃[http://www.city.takeo.lg.jp/shisei/shigikai/201209/20120910_3.pdf]佐賀新聞の見出しに対する批難[http://hiwa1118.exblog.jp/17413343/] *3 、 佐賀新聞ブログサイトに寄稿された 知的基盤を奪われる武雄市民[http://talkbar.saga-s.co.jp/archives/67769369.html] に対する圧力と、 あまりにも繰り返されてきていて、これまた「あぁ。いつものことか。」という感じになってしまっているという恐るべき状況 になっているのですが、 自身が 正当な行為をしているという自信を持っていても、逮捕・拘束という事態を考えたら、引っ込めざるを得ないのが普通に生活をしている人の感覚 で、この様なことが繰り返されていることは、本当に恐ろしいことだと言わざるを得ません。

と感じるのは私だけではないと思います。

ごめんなさい。ずいぶん話が横道にそれてしまいました。テレビ番組映像の上映の話をしていたのでした。
講演会でのNHKの番組映像使用については、

Q. 講演会で、NHKの番組を上映したい

A.
○録画した番組を自由に利用できるのは、原則として「私的使用」の範囲に限定されています。社内研修や販売促進活動、講演会などでの利用は「私的使用」の範囲を超えるものとみなされ、新たな権利処理が必要となります。
○放送番組には一般に、NHKのほか、番組の出演者や使用音楽に関わる権利者など、さまざまな権利者がおり、一つ一つ許諾を得る必要があります

というQ&Aがある通り、ことはNHKだけの問題ではなく、出演した方、取材に協力した方の許諾を改めて取り直す必要が生じるはずです。
取材に協力された方も、 番組の取材ということで取材に応じたはずで、講演会において上映されて、「僕の足を引っ張る奴は人相が悪い」「反対の業者はいやな顔をしている」などと言われることを了解してはいない のではないでしょうか。

そこで上映について、取材先の了解を得たのか、この様な使われ方をNHKは把握しているのかという点に疑問を持ち、今回の特報フロンティアを制作したNHK福岡放送局に問い合わせたところ、
確認したが、許諾について申請を受けた事実も、許諾した事実もない。 という驚くべき回答を得まして、NHK福岡放送局には言いがかりをつけた様な格好になったことをお詫びしておきました。

とすると、この様な番組の使用は、本当に 「著作権など無視して」行われてきたのではないかという疑問が出てきます。
特報フロンティアの件だけみても、 21経営研究会2012年度 第21期 「第5回例会」[http://www.21keiei.com/seminner/130206.htm] として行われた講演。「"走りながら考え、常識をくつがえす"〜〜人生は一度だけ、勇気をだそう〜〜」においても、 武雄市長・樋渡氏の講演聴講の為、三島市へ![http://www.web-s.biz/wpr/archives/6590] のレポートの写真にある様に、番組映像が使用されています。
確かに、著作権法第三十八条の規定によって、「営利を目的としない上演」そのものは権利者の許諾を得ずに行うことができるのですが、これは例えば公共図書館が所蔵する映像資料を上映する様なことを想定してるのであって、費用を徴収していてはならない *4 ことは当然として、講演料を受け取っていても成立しません *5 し、なんらかの営業行為の一環 *6 として行われる場合もあてはまりません。
さらに、38条は ここまでに参照してきた32条、40条、41条の規定と異なり、この目的のための複製を認めていません から、録画(=複製)して上映することはできません。

(営利を目的としない上演等)
第三十八条  公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず、著作物の提供又は提示につき受ける対価をいう。以下この条において同じ。)を受けない場合には、公に上演し、演奏し、上映し、又は口述することができる。ただし、当該上演、演奏、上映又は口述について実演家又は口述を行う者に対し報酬が支払われる場合は、この限りでない。

さて、著作権を理由に参加者に圧力を掛けてレポートを削除させた徳島ICT研究会としては、全く予想外 *7 なことに、 なんと講演者が著作権を無視して、講演会においてテレビ映像を上映しており、その共犯となる立場にある わけですが、どの様に対処をされるのでしょうか。

いずれにしても、そもそもこの議論を著作権で議論するのは筋が悪いと思っています。 何が言われたか[http://ameblo.jp/yuki-k1/entry-11464155160.html] に注目したいところです。
長文にお付き合い頂いてありがとうございました。 ネットの自由と図書館の自由は、言論の自由を通じて民主主義を実現するという根っこでつながっている といつも思っています。
ネットの自由に対しても、図書館の自由に対しても、色々な局面において制限しようと言う圧力が働くことがあります。ここ最近の話ではありません。自由でいられた時代の方が短いのです。
ネットの自由があやうくなる時に反論の形成をするために図書館の資料が力になる様に、図書館の自由があやうくなる時にネット世論が力になるのだと思います。
これからも、ひとりでできることは本当に限られていますが、言えることを言っていきたいと思っています。

*1: この方は、この一件の後、Twitterも鍵付きにされているのでリンク等はあえて控えます。
*2: 当日は市側は記録を残している様ですが、録音禁止で行われていますから、再反論は困難です。参加された方のレポートは こちら[http://togetter.com/li/307842] にあります。
*3: かつて蘭学館があったスペースは、TSUTAYAのレンタルコーナーとして「転用」されるわけで、「閉鎖」ではないという主張なのでしょうが。
*4: 例えば、 武雄市長・樋渡啓祐氏講演会in福岡[http://kokucheese.com/event/index/54006/] は、参加費2,000円。
*5: 名目がお車代等であっても実費を超えていれば成立しません。
*6: 講演会の主催者あるいは講演内容が販売促進・営業活動の一環として行われる場合は成立しません。例えば、FB良品等の販売促進を行っていれば成立しません。
*7: 知っていたら、共犯どころではなくレポートを削除させた件に関して、自らの立場が著作権法で告発できる立場でないのを知りながら、告発すると言って削除させたということになり脅迫罪が成立する心配が出てきますから、「知らなかった」はずです。

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あと、著作権に関する本を何冊か。解説書のトーンがどの程度違うのか比較してみようと思って借りてきた。
例えば、引用について「こういう範囲で使えば大丈夫」というテキストでは保守的になると思うけれど、「ここまで許される」という判断をするためにはもう少し突っ込んで見ておきたい。

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■1 シリーズ武雄市TSUTAYA図書館(15) - みんなの図書館 2013年2月号「武雄市新図書館構想について」[http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/publish/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E3%80%80%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AE%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8/2013%E5%B9%B4/2%E6%9C%88%E5%8F%B7/][武雄市][図書館][CCC][TSUTAYA図書館]次の記事 >> このエントリーをはてなブックマークに追加

みんなの図書館2013年2月号に掲載された、武雄市新図書館構想に関する記事を転載します。

武雄市新図書館構想について


武雄市新図書館構想については、昨年5月の蔦谷書店代官山店での発表以来、様々な懸念や問題が指摘されてきており、図書館問題研究会、日本図書館協会、名指しはしていませんが日本文藝家協会等の団体も、それぞれの要望や提言等を行ってきています。

また、全国の図書館利用者や図書館に関わる方々も、懸念や問題点を指摘しており、要望計画の発表から半年を経過し、改修工事が開始された現在でも、様々な議論が行われているところです。

新図書館構想に関して指摘される懸念や問題点は、利用者を無視した計画の進め方をはじめとして非常に多岐にわたっていますが、Tポイントカードの導入に関する問題は、一地方自治体の公共図書館の問題に止まらず、全国の公共図書館の存在意義に関わる大きな問題につながるものだと考えます。

そこで、本稿では特にTカードによる購買履歴の収集について確認し、その様な仕組みが図書館に取り入れられることが「図書館の自由」にどのような影響をおよぼすかを検討してみたいと思います。


Tポイントカードについて


Tポイントカード(以下、Tカード)について、レンタル会員証にもなって、ポイントが貯まるカードという認識をされている方が多い様です。

加盟店で買い物をした際に、レジでTカードを出すとポイントが付与されます。

この時、Tカードを運営するCCCは「誰が・いつ・どこで・何を」購入したという、個人の履歴情報を取得することになるのですが、この、CCCが履歴情報を取得するという点を意識している方は少ない様に思います。

履歴情報がその場限り、その店舗限りではなく、長期にわたって多くの場所で収集され続けることは、個人のプライバシーに深刻な影響を与えかねません。

「いつどこにいたか」という情報だけでも、長期にわたって収集されれば、その中からは、他人に知られたくない行動が見えてくる可能性が出てきます。

さらに「何を買ったか」という情報については、書籍や雑誌からは明らかにその人の興味が見えてくるでしょうし、好みの飲食物の傾向、食生活も見えてくるでしょう。

既に報道されている通り、ドラッグストアを通じて、医薬品を購入した際の医薬品名も収集されています *1 。他人に知られたくない病気の治療のために薬を購入した人もいるでしょうし、妊娠検査薬を購入した未婚女性もいるでしょう。処方箋薬へのポイント履歴からは、その期間、通院して処方箋薬を処方される病気にかかっていたということが分かります。

CCCは、この様な個人の履歴情報を収集して、会員一人一人の「ライフスタイル分析」を行って、広告主にマーケティングのための手段を提供することを、事業目的の一つとしています。

具体的には、ファミリーレストランでお子様ランチを良く頼む利用者は、子ども向けの商品を買う可能性が高いと判断し、レジで近所の玩具店のクーポンを発行して来店を促すマーケティング手段 *2 や、レンタルビデオの利用履歴や雑誌の販売履歴をもとに、例えば韓流タイトルを良く借りている人向け、ビジネス誌を購買している向けにダイレクトメールを発送するといったマーケティング手段 *3 を提供しています。

Tカードは、レンタル会員証やポイントカードであると同時に、こういったビジネスに利用するための個人の履歴情報を取得する道具でもあります。


「公営 vs 民営」という論点


新図書館構想ついて、特にマスコミ報道では、指定管理の是非や、「公営 vs 民営」という観点で取り上げられる機会が多いようです。

しかしながら、新図書館構想の問題が、「公営 vs 民営」の問題としてのみ取り上げられることは、本件特有の問題を見えにくくしてしまっていると考えます。

確かに、日本図書館協会の「武雄市の新・図書館構想について」で解明されるべきこととして取り上げられた、指定管理者制度導入の理由や、手続き、労働環境といった問題は無視できない問題ですし、公共図書館全体に関わる大きな問題であると思います。

しかしながら、全国300近くの指定管理館と武雄市新図書館を同じ指定管理館と見て、「公営 vs 民営」の問題と見ることは果たして適当でしょうか。

これまでの指定管理館において指定管理者は公営館同様、図書館利用者の秘密を守ることを図書館運営にあたって当然の責務として業務にあたってきたはずですし、また、事業者全体としてみた際に、利用者の個人情報を収集して利用したいという意欲を持った事業者が指定管理者となっているケースはないはずです。

しかしながら、武雄市新図書館の指定管理者となるCCCは、個人情報を収集し、分析して、マーケティング情報として提供することを事業の一つとしている事業者です。

CCC増田社長は、「本のポイントビジネスを始めたのは、本の売り上げを伸ばしたいのではなく、本の購買履歴からその人の消費ニーズを察知したいから」 *4 と語っていますが、興味があること・知りたいこと・困ったこと・悩んでいることは読書履歴に現れます。マーケティング上の価値は非常に高いでしょう。

読書履歴を事業に利用したいという意欲を持つ事業者が、公共図書館の指定管理者となることこそ、武雄市新図書館構想特有の問題だと考えます。


選択制ならば良いのか


利用者カードがTカードに完全移行することを強制されるわけではない様だし *5 、読書履歴は送らないと言っている様だから大丈夫なのではないかという主張があります。

しかしながら「図書館の自由が守られるためには、利用者の秘密が守られなければならない」という命題に基づけば、やはり、「図書館の自由」が侵されると考えます。

「利用者の秘密を守る」ことは、利用者個人のプライバシーが守られるということにとどまらず、「図書館の自由に関する宣言」において言明し、実践し、利用者の信頼を得ることを通じて、自由な資料の利用につながるものです。

仮に、図書館が利用者の秘密を守っていても、それを言明せず、また利用者から信頼されることがなければ、利用者は他人に知られたくない本を借りることをためらうでしょう。 実際に秘密を守ることと同様、利用者から「秘密が守られる」という信頼を得ることは、「図書館の自由」を実現する上で、不可欠のものだと考えます。

利用者の行動履歴を収集することができるTカードを利用者カードとして使い、個人情報を収集する企業が運営にあたる公共図書館は、「秘密が守られる」という信頼を得ることができるでしょうか。

利用者にポイントが付与される際には、書名はともかくとして「いつ・誰が・武雄市新図書館で・何冊の本を借りた」という利用事実が収集されます。
「図書館は、読書記録以外の図書館の利用事実に関しても、利用者のプライバシーを侵さない」のではなかったのでしょうか。

会員規約に書いてあるのから良いという主張はあろうかと思いますが、果たして全ての利用者が行動履歴を収集されることとその影響を理解した上で、Tカードを使っているでしょうか。ポイントを付けてもらえば、その日、その時間に、武雄市図書館を利用したという情報が記録され、分析、利用されるということを理解しているでしょうか。さもなければ、都度具体的に利用者に対してこういった説明をする必要があるのではないでしょうか。

いずれにせよ、図書館業務の中で、利用者の利用事実を利用者以外に提供する図書館は、「宣言」からはかけ離れた存在と言わざるを得ないでしょう。

Tカードを使用しなければ、こういった心配とは無縁なのでしょうか。

情報公開請求を通じて入手した資料によれば、新図書館のシステムは、TSUTAYAでのレンタルと図書館での貸出が、シームレスに連携されたものとなる様です。

前述の通り、TSUTAYAのレンタル履歴は、CCCに収集され、分析され、マーケティングに利用されることになります。同じシステムで図書の貸出を受け、利用者カードだけが違う。この状況で利用者は「秘密が守られる」と感じることができるでしょうか。

市と指定管理者との契約で、読書履歴を収集することは禁止するとされています。

しかしながら、利用者が「秘密が守られる」という安心感を得るためには、「契約で禁止している」と主張することで十分でしょうか。「情報を漏洩しません」と契約書に書けば、情報漏洩は起きないと安心できるでしょうか。信頼を得るためには、それを裏付ける取組みと仕組みが不可欠だと思います。

個人情報の収集を事業としている企業が運営にあたる図書館が、利用者から「秘密が守られる」という信頼を得られるかどうか。これは非常に難しい課題だと考えます。


他の公共図書館に与える影響


武雄市の新図書館構想が、他の公共図書館に次の様な影響を与えることを懸念します。

ひとつは、新図書館開館後に、これが「民営化の成功事例」として、マスコミ等に取り上げられ、「図書館の自由」をないがしろにした形での民間委託の推進につながること。

もうひとつは、図書館利用者に対して、「図書館の自由」の存在感が低下することです。
新図書館は、この規模の図書館としては破格ともいえる7億5千万円の大規模改修 *6 を行ってオープンし、スターバックスが入り、有償とはいえ新作のDVDが並び、販売とはいえ多くの雑誌が並ぶ。さらに、Tカードを出せばポイントが付きます。

図書館を無料貸本屋としてのみとらえた場合、これはなかなか魅力的ですし、そういった観点で報道する限り、あたかも素晴らしい図書館であるかの様な報道がなされることになるでしょう。

また、図書館利用者の多くが、これまでの利用体験を通じて図書館を無料貸本屋としてしか認識していないということも、残念ながら現実だと思います。その様な利用者にとっては、新図書館は魅力的な図書館に映るでしょう。

こういった中で、「図書館の自由」という公共図書館の存在意義の根幹にかかわる問題がないがしろにされたまま、武雄市新図書館が評価され、また、その様な図書館を望む利用者が増えることは、図書館の自由を守る上で大変な脅威だと感じます。

図書館の運営にあたっている方々は、「図書館の自由」について、考え、実践し、また「図書館員の倫理綱領」を自らの倫理として、日々業務にあたっていらっしゃると思います。
一方で、「宣言」や「倫理綱領」の必要性や意義は、利用者にはどの程度伝わっているでしょうか。
私自身は、岡崎図書館事件や今回の新図書館構想を通じて、知る自由や民主主義を具現化する施設としての公共図書館は、「宣言」と共にあるものだと確信するに至りました。
しかしながら、多くの図書館利用者にとって、「宣言」はどの程度の存在感を持っているでしょうか。

宣言は利用者に理解されてこそ、その意義が発揮されるものだと考えます。

図書館が利用者の秘密を現実に守ることは当然として、利用者から「秘密が守られる」という信頼を得てはじめて、何でも借りられるという自由が成立するのではないでしょうか。

この4月には、新図書館が開館することになり、新図書館に関してメディアで取り上げられる機会も多くなるでしょう。

その様な状況の中、改めて、「宣言」は図書館員だけのものではなく、利用者にも「図書館活動を通じて図書館の自由の尊さを体験」してもらうことが重要になってきていると考えます。


最後になりますが、一図書館利用者である私に、本稿発表の機会を与えて下さった研究会関係者の方と本誌読者の皆様。この問題を考えるにあたって、様々な視点を与え、また実際の現場の状況をお教え下さった図書館員の方々。Twitterを中心にネット上で、新図書館問題とその周辺の問題について情報や論点を提供して頂いた皆様、各々に感謝いたします。

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