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昨日の続き。 ご意見[http://www.nantoka.com/~kei/diary/board.cgi?act=read&msgid=156] を頂きました。
逆なら理解できるのです。自分のコンテンツからリンクを張る時は、リンクを張るということについてある程度の責任を持たなければいけないですし、そのあたりを理解していない人からのクレームも想定されます。 ですが、ここで問題にしているのは、自分のコンテンツへのリンクなのです。
それでも、予防線が必要になるとしたら、それこそリテラシーを上げないと行けないという話になりますし、そのためにはリンクに関する間違った注意書きを減らして行くべきだと思います。

「ネチネチ」という音感が嫌いなんですけれども、ネチケットという言葉があります。
ネットは手段ですから、ネットだからといって一般社会と異なる特別なルールが必要だという意見にはあまり賛成ではなくて、これまでにあるマナーやルールをネットというメディアの特性にあわせていくのが自然だと考えています。一般の人が普通にネットを使うわけですから、歴史的な特殊な慣習というのは寂しいですが自然に淘汰されていくでしょう。逆に、ネットが特別だと思いすぎると、ネット上で違法行為をしたり、人を傷つけたりしてしまうようなことが起こりやすくなると思います。
前置きが長くなりましたが、リンクについて。URLは書籍や論文で言えば、文献の出典表記にあたります。何らかの文献をベースに議論をして、出典を示さないのはアンフェアな行為で、場合によっては盗用です。きちんとした論文では、著者名、出版社、書籍名、版数、ページ数等の情報を文献リストとして付加するのが通例です。
これによって、書かれた論文の読者は、元の文献にあたって、その論文の筆者が恣意的な引用や間違った解釈に基づいた議論をしていないことを確認する事ができますし、読者が同じ分野について調査をしている場合には、参考になる元文献を知る事ができる場合もあります。
この様にして、出典を表記する事は正しい行為だとされてきました。論文を書く人達にとっては、マナー以上のルールと言っても良いでしょう。
出典として表記される側にとっても、出典を正確に表記するルールは、恣意的な引用や間違った解釈に基づいた議論を抑制する担保になりますし、より多くの読者に紹介されるという利点もあります。
これをWebに置き換えてみると実は同じ事なのです。Webに公開した時点で、世界中に公開しているわけで、これは無償の書籍を発刊しているのと同じ様な状況になります。もし、世界中に公開するのが嫌だったら、技術的に手当もできます。パスワードを付ける事もできますし、そもそも公開しないという手段もあります。だとすると、リンクについてどうこう言うのは非常に不思議なことになります。
もう一つ、Webの大発明を忘れてはいけません。「文献リスト」を読者が自由に参照できるという仕組みこそが、Webの大発明の一つだと思います。Web以前にもインターネットを使って情報を得る仕組みがありました。 Archie[http://www.iij.ad.jp/public/archie-main.html]Gopher[http://e-words.jp/w/Gopher.html] がそれです。ArchieはFTPに置かれたファイルをファイル名から探し出すものですから、一般的な情報検索には使えませんでした。ファイル名を知っていないと目的のファイルを得る事ができなかったのです。Gopherは、階層構造のメニューを辿って、必要な情報を探し出す仕組みでした。様々な情報を得る事ができましたが、どこに何があるということを知っていないと、必要な情報にたどり着く事ができませんでした。
そしてWebの発明が世界を一変させます。誰かが必要な情報を見つけ出したら、そこにリンクした文献リストを作って公開する事ができるのです。自分の知りたい事が書いてあるページを一つ見つければ、そこからリンクを辿って、関連する情報を簡単に得る事ができる。これは画期的でした。
「トップページにしかリンクを張ってはいけない」というルールに従うと、Gopherに逆戻りです。どのサイトのどこにどういう情報があるということを知っている人しか必要な情報を得る事はできなくなりますし、それを見つけ出した成果も他の人と共有する事はできません。これは社会全体の知的生産性を極度に低下させます。
検索エンジンはそのサイトが掲げた、「リンクのルール」の文章には従っていません深い階層のリンクも自動的に抽出して検索対象にしています。これを禁止することもできますが、少なくとも自治体に限っては「リンクはトップページのみ」と主張するサイトでも、実際にロボットによる収集を禁止している例は少ない様です。
もちろん、ロボットでの収集も禁止しているサイトの情報は検索エンジンでも検索できなくなります。

ところで、リンクに制限を設けるという風習は、アメリカでは非常に少ないと言われています。
もし、日本が本当に「リンクに制限を設ける」という道を進むと、事実上Webは使い物にならなくなってしまうのです。「リンクに制限を設ける」という間違ったルールの拡大再生産を止めなければと思います。

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Bio:前田勝之(まえだかつゆき)。長崎在住。コンサル、SE、プログラマー、 なんとか株式会社代表、非常勤講師(情報セキュリティ)。 セキュアド、テクニカルエンジニア(SV,NW)。サーバ管理とWeb日記を10年ほど。 ネットとリアルの接点に関心あり。食べること・歌うこと・愛すること・作ること・飲むこと。おいしいものがぜんぶすき。

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