2013年01月01日(火)<< 前の日記 | 次の日記 >>
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日記の更新をしばらくやっておりませんでしたが、まだこちらの日記も生きております。 まとまったものを掲載するのにはこちらを使っていこうと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

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■2 シリーズ武雄市TSUTAYA図書館(10) - 全国図書館大会 島根大会 予稿[http://mice.ntour.jp/shimane_tosyokan2012/subcommittee/section_7.html][図書館][武雄市][CCC][TSUTAYA図書館]<< 前の記事 | 次の記事 >> このエントリーをはてなブックマークに追加

Twitterで、 とツイートして頂いて、 図書館大会の発表内容[http://mice.ntour.jp/shimane_tosyokan2012/subcommittee/section_7.html] をまとまった形で公開していないことを思い出しました。
今となっては、やや古い情報に基づいている部分もあるかとは思うのですが、ここにまとめていきたいと思います。まずは予稿を掲載します。

武雄市の新図書館構想について - 情報セキュリティの観点から:

1 武雄市の新図書館構想について
1.1 新図書館構想の概要
佐賀県武雄市では、来年度(平成25年度)から、現在の武雄市図書館・歴史資料館の図書館部分の運営を、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下CCC)に委託し、365日年中無休の開館、カフェの導入、Tポイントカードの導入等を柱とした、「9つの市民価値」を実現するとしています。
8月25日現在、武雄市議会では、図書館への指定管理者制度導入を議決済みで、9月議会において、図書館改装等のための予算を議決。計画通りであれば来年4月から、CCCによる「新図書館」の運営が開始されることになります。

1.2 Tカード、Tポイントの導入
この構想の中で、「Tカード、Tポイントの導入」という計画が示されました。
5月4日に佐賀県庁で開かれた記者会見では、
「図書館のカードを全部Tポイントカードに置き換えていきます。置き換えた上で、本を借りることに関してポイントをつけたいと思っています。」
「カードが何枚もあったら財布それだけで埋まってしまいますので、一枚に済むように、そういう流れができればいいなと思っています。」
といった説明が行われました。

1.3 セキュリティ技術者の反応
Tカードの採用について、セキュリティ技術者、特にプライバシーの問題に関心を持つ人々は懸念を覚えました。
そういった中で、5月22日に図書館問題研究会が「武雄市の新・図書館構想における個人情報の取り扱いについての要請」を出し、利用履歴の問題を指摘しましたが目立った反応は無く、5月28日には図書館協会も「武雄市の新・図書館構想について」の見解を示して、この中でも「図書館利用の情報」として、この点に対する懸念を表明したわけですが、市長側は自らのブログにおいて、利用履歴の問題には触れずに「荒唐無稽」との反論をするに至りました。
これを見て、この問題に関心を持つセキュリティ技術者は、利用履歴の提供の問題については、自分たちが問題をアピールしていかなければならないという思いを持つことになり、私自身もそういう気持ちで、活動を行ってきました。

2 共通番号が持つ危険性
「共通番号」というものがあります。住基ネットで行政の様々なサービスに共通の番号が使われるのと同様、広い範囲で使用される番号をこのように呼んでいます。
住民基本台帳番号は、国が付与する番号ですが、実は身の回りを見渡してみますと、国ではなく民間事業者によっても、様々な番号が振られています。
クレジットカード番号、携帯電話の番号、意識する機会は少ないのですが、個々の携帯電話は、電話番号とは別に固有の番号が振られており、この番号も共通番号として作用します。
Suica、PASMOの様な交通系カード、そして各種ポイントカードにも番号が振られている訳です。
セキュリティ技術者は「番号があれば追跡される」と言います。追跡とは何か。
様々なイベント、例えば、交通系カードを使って電車に乗った、買い物の時にポイントカードを出したという履歴を番号付きで記録していけば、その番号を持った人の行動を追いかけ続けることができます。まさに追跡です。
これが例えば、地元の商店街が発行したポイントカードで、その商店街のどのお店で買い物をしたという程度だったら、許容できる人も多いのではないかと思います。
例えば、全国のチェーン店で使えるカードだったらどうでしょうか。あるいは、全国の様々な店舗で共通に使えるカードだったらどうでしょうか。さらに、購入した商品名、借りたDVDのタイトルも一緒に記録されたらどうでしょうか。共通の番号が広く使われるということは、追跡の範囲も対象も広くなるということです。

3 「データマイナー」について
一見、無価値な様なデータの山から、価値のあるデータを掘り出すことを、データマイニングと呼んでいます。統計解析や言語学、計算機の技術など、様々な学術技術の応用技術ですが、この技術によって、これまで明らかになってこなかった法則を発見することができ、疫学の分野、マーケティング等に活用されてきています。
一方、マーケティングを目的として、個人のデータを集めて、共通番号同士を紐付けて、さらに追跡範囲を広げたり、個人の履歴分析を行ってマーケティングのためのデータを取り出したりすることを、データマイニングと呼び、自らを「データマイナー」と称するような例が出てきました。
個人のデータから個人に関する情報を取り出すことは、技術的には当然にできることで、高度な技術を用いて未知の知識を得るデータマイナー本来の仕事ではないという意味で、「いわゆるデータマイナー」という言い方をします。
いずれにせよ、大量に集めたデータからは、一つ一つのデータとは全く次元の異なった情報を得ることができ、個人に紐づいた大量のデータに対してこういった分析が行われ、マーケティングに使用されている状況があります。

4 「ビッグデータ」時代の情報管理
データマイニングのマーケティングへの利用が言われだしたのが1990年前後で、2000年代に入ってから急速に、本格的に利用されるようになってきました。
この背景には、計算機の能力の向上と単価の下落があります。例えば、データの保存先であるHDDの容量当たり単価ですが、1998年には1GBあたり数千円だったものが、現在では数円という価格になっています。千分の1です。
こうなりますと、以前は保存しておく情報は吟味して、必要なものだけを残していたのが、いつか役に立ちそうなものは全部残しておこうという状況になってきます。もっと言えば、捨てるべき情報と保存すべき情報を分類するよりも、全部取って置いた方が安上がりという状況に既になっています。
こうなると多くの事業者は、法律などの要請が無い限り、一度取得したデータを抹消することを望まないでしょう。
情報のライフサイクル管理は「作成・配布・使用・保守・廃棄」というステップからなりますが、これまで疎かにされがちだった、廃棄のステップの重要性が増してくると考えます。

5 図書館と利用履歴について
個人の様々な履歴が、番号を伴った形で収集されて大量に蓄積される。蓄積された情報は「ビッグデータ」となり、「データマイナー」によって個人と紐付けられ、個人の嗜好や思想が推定されてマーケティングに使用される。といったことが、現実に行われているのが現在の状況です。
この中に、図書館の利用履歴を入れるという事は大変な意味を持つと考えます。
現在、武雄市新図書館構想については、状況が流動的で、詳細が明らかになっていませんが、仮に、資料の名前を含まない、例えば貸出冊数やいつ誰が図書館を利用したという事実だけでも、ここまで述べてきましたような商業的な利用に供されることは、問題だと考えています。
また、利用者の秘密を守るべき図書館において、利用者の利用事実をその様な形で提供しようとする「同意」が求められるということにも疑問を感じています。
セキュリティ技術者という立場から、今日の図書館の外での個人情報や利用履歴を取り巻く技術的な環境と、危惧するところを述べさせて頂きました。図書館に関わる方々に武雄市図書館問題を考えて頂く上で、観点の一つとして参考になりましたら幸いです。

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■3 シリーズ武雄市TSUTAYA図書館(11) - 全国図書館大会 島根大会 発表用スライド[http://mice.ntour.jp/shimane_tosyokan2012/subcommittee/section_7.html][図書館][武雄市][CCC][TSUTAYA図書館]<< 前の記事 このエントリーをはてなブックマークに追加

後ほど発表内容を記入していきますが、リンク先にできる様にスライドを先にアップロードしておきます。

スライド02スライド04スライド05スライド06スライド07スライド08スライド09スライド10スライド11スライド12スライド13スライド14スライド15スライド16スライド17スライド18スライド19スライド20スライド21スライド22スライド23スライド24スライド25スライド26スライド27スライド28スライド29スライド30スライド31スライド32スライド33スライド34スライド35スライド36スライド37スライド38スライド39スライド40スライド41スライド42スライド43スライド44スライド45スライド46スライド47スライド48スライド49スライド50スライド51スライド52スライド53スライド54スライド55スライド56スライド57スライド58スライド59スライド60スライド61スライド62スライド63スライド64スライド65スライド66スライド67スライド68スライド69スライド70スライド71スライド72スライド73スライド75

以上

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2010年01月01日(金)<< 前の日記 | 次の日記 >>
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本年もどうぞよろしくお願い致します。
n年日記で去年までを振り返ってみたり。

お屠蘇:

シャルトリューズジョーヌ をお酒で割って、お屠蘇を作ったりする。
シャルトリューズ は、シャルトリューズ修道院に伝わる200年以上の歴史を持つ極秘のレシピと製法で作られているのだけど、まさか日本に渡ってお屠蘇になってるとは思わないだろうなと考えると、毎年、正月からおかしい。
ちなみに、味はまともです。というより、普通のお屠蘇よりスパイシーなのに飲みやすい。やや辛口なので、甘口がお好みの方は、 純米本みりん で調整下さい。ガムシロは全くいただけませんでした。

真空調理法:

真空調理法で、鶏の砂肝と骨付きもも肉のコンフィを仕込む。
下味を付けて一晩置いた砂肝ともも肉に、オリーブオイルとサラダ油をあわせた調味油を注いで真空パックして、炊飯器で2時間保温(65度前後を保ってくれる)するだけ。

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■2 アメブロで情報漏えいなぅ[http://getnews.jp/archives/42934][セキュリティ]<< 前の記事 | 次の記事 >> このエントリーをはてなブックマークに追加

なんとまた低レベルな情報漏えい事故を。
興味があったので、 アメブロ filetype:xls[http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%96%E3%83%AD+filetype%3Axls&sourceid=navclient-ff&rlz=1B3GGGL_jaJP330JP359&ie=UTF-8] 等と検索してみたら、簡単に見つかりました。ウイルス感染にはお気をつけ下さい。
内情が色々と垣間見れて、興味深い。

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■3 「いら立ちのようなもの」は、恨みや憎しみではなかったか[http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100101/plc1001011658010-n1.htm][政治]<< 前の記事 このエントリーをはてなブックマークに追加

新年早々、腹を立てなきゃいけないのは極めて遺憾である。
職業訓練中の失業者に生活費を支給する厚生労働省の事業「緊急人材育成・就職支援基金」について触れ、「(役所から)『5月、6月まで待ってくれ』とか言われているようだ。今が大事な方に半年先まで待てとは極めて酷な話」と指摘。失業者らに生活費が早急に支給されるよう手続きを急ぐ考えを示した。
この首相は、自分の言動を三歩歩くと忘れる様だから、気をつけないといけない。
件の「緊急人材育成・就職支援基金」の予算執行を停止したのは、3ヵ月前の自分ではなかったか。
平成21年度補正予算の執行停止について(厚生労働省)
[http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/09hosei/dl/teisi01.pdf]
補正予算の執行停止や概算要求のやり直しは極めて異例で、予算編成作業の遅れは避けられない。12月下旬が通例の政府予算案決定が来年にずれ込む懸念があり、「越年編成」となれば景気に悪影響が及ぶのは必至だ。民主党政権は景気をにらみながら、難しい課題に取り組むことになる。
財務省は民主党の衆院選勝利を踏まえ、補正予算の執行停止に向け、関係省庁と調整に入る。5月末に成立した補正予算は総額約14兆円。主な執行停止対象は、官公庁施設整備費(2兆9000億円)や「国営漫画喫茶」と批判されたメディア芸術総合センター(117億円)といった公共事業のほか、 「緊急人材育成・就職支援基金」など46基金への計4兆3700億円の支出。
このニュース。就任直後に思い切ったことをしたものだから、注目度が高かったし、年越し時期の影響が懸念された。
「いら立ちのようなもの」は、実は自身に向けられたものではなかったか。自省していただきたい。

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本年もどうぞよろしくお願いします。

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高校の部活動関係で正月早々呑み会。最近は、元旦からお店屋さんは普通に営業しているのですね。

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2005年01月01日()<< 前の日記 | 次の日記 >>
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この日記も7年目に突入しているが、このところ単なるメモ帳になってしまっていた気がする。
新年にあたって、今年の目標というか抱負をいくつか。
NPOの定款認証
何年越しかで活動しているnopsを今年は定款認証まで持って行きたい。個人ベースの寄り合いの活動だから、あまり焦ってやるべきではないと思っていたが、だからこそ明確な目標が無いと、かえって求心力を失うのかも知れない。
蔵書管理システム
蔵書が雑誌なども入れてざっと見で1万冊を越えた様で、同じ本を2冊買ったり、買った筈の本を見つけ出せないという事態が多発する様になった。世の中には蔵書管理システムは既に色々ある様なのだけれども、残念ながら自分の欲しい物は見当たらない。無い物は作るしかないだろう。
研究を進める
そういえば学生だった。今年こそは研究を進めよう。
スキルアップ
最近、新しい分野にチャレンジする様なプロジェクトに取り組んでいないので、挑戦的に新しい分野の知識を吸収してスキルを身につける機会が少なくなっていると感じる。研究に関連してでも良いし、趣味プログラミングでも良いから、これまで手がけていない言語なりパラダイムに挑戦しようと思う。
日記
毎日書くのを目標にしてみる。記録を残せる様な一日を過ごすのは、有意義な筈だ。

この記事に頂いたコメント

初心者です! by ももみ    2010/02/04 19:41
参考になります。面白いです♪どうも、ありがとうございます!

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2003年01月01日(水)<< 前の日記 | 次の日記 >>
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本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2003年の年賀状
ちょうど手許にあった、 CVSデスクトップリファレンス[http://www.oreilly.co.jp/BOOK/cvsdkr/] を見て思いつきました。 来年は、 sed & awk デスクトップリファレンス[http://www.oreilly.co.jp/BOOK/sedawkdkr/] か、 make 改訂版[http://www.oreilly.co.jp/BOOK/make/] あたりで。結構、干支に登場している動物がいそう。

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以上、10 日分です。

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